片頭痛軽減に対する静注および経口マグネシウムの効果(ランダム化比較試験のメタ分析)
Effects of intravenous and oral magnesium on reducing migraine: A meta-analysis of randomized controlled trials
Summary
要約
21件のRCTを統合したメタ分析。うち11件(948人)が急性発作への静注、10件(789人)が予防目的の経口投与を調べている。静注は初回投与後15〜45分・120分・24時間の時点で急性発作を軽減し、経口は発作の頻度と強度を低下させた。
Study Attributes
研究属性
| 研究タイプ | メタアナリシス |
|---|---|
| サンプルサイズ | 1,737名 |
| 期間 | 試験ごとに異なる |
| 対象集団 | 成人の片頭痛患者 |
| 発表年 | 2016 |
| DOI | PMID:26752497 |
| リンク | https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26752497/ |
Key Findings
主要知見
- 静注マグネシウムは初回投与後15〜45分(OR 0.23)、120分(OR 0.20)、24時間(OR 0.25)の時点で急性発作を軽減
- 経口マグネシウムは発作の頻度(OR 0.20)と強度(OR 0.27)を低下
- 検索期間はデータベース開始時点から2015年2月24日まで
Limitations
研究の限界
- 組み入れた試験の一部で、無作為化の方法が十分でなかったと著者らが明記している
- 静注(急性期)と経口(予防)で対象とする場面が異なり、別々に読む必要がある
研究の位置付け
片頭痛に対するマグネシウムを、急性期の静注と予防目的の経口に分けて統合したメタ分析です。著者らは結論で、静注・経口いずれも片頭痛を減らすための多面的なアプローチの一部として位置づけるべきだと述べています。
なお、このメタ分析は21件のうち10件が経口の予防投与で、参加者は789人です。経口の話をするときに21件・全参加者の数字を持ち出すと、静注の試験を含めて数えることになります。
この論文の読み解きは、マグネシウムの成分ページで扱っています。