アミノ酸

アセチルL-カルニチン

Acetyl-L-Carnitine / ALCAR

Overall Evidence B ConditionRecovery

Related Concerns

関連する課題

認知機能

頭のクリアさ・記憶・判断

慢性疲労

日中の倦怠感・疲れが抜けない

集中力

集中の持続・午後のパフォーマンス

Suggested Benefits

研究で示唆されている作用

  • 認知機能のサポート B

    関連研究: 15件

    高齢者の軽度認知機能低下に対する好影響がメタアナリシスで示唆

  • 疲労感の軽減 B

    関連研究: 12件

    慢性疲労・加齢に伴う疲労の改善が複数RCTで報告

  • 集中力・注意力のサポート C

    関連研究: 6件

    注意力・処理速度への好影響が一部研究で報告

概要

アセチルL-カルニチン(ALCAR)はL-カルニチンにアセチル基が結合した誘導体で、血液脳関門を通過しやすく脳内への移行性が高い点が特徴です。ミトコンドリアへの長鎖脂肪酸の輸送を担うL-カルニチンと同様の役割に加え、アセチルコリン(記憶・学習に関わる神経伝達物質)の前駆体としても機能します。

加齢に伴う認知機能低下・慢性疲労・末梢神経症への研究が進んでおり、欧州の一部の国では医薬品として扱われています。

研究で示唆されている作用

認知機能のサポート

高齢者の軽度認知機能低下を対象とした複数のRCTで、ALCAR(1日1500-2000mg)の摂取が認知機能評価スコア・日常生活動作の改善と関連することが報告されています。2003年のメタアナリシスでも軽度認知障害への好影響が示唆されました。

疲労感の軽減

慢性疲労・加齢に伴う疲労を対象とした研究で、主観的疲労スコアの改善が報告されています。特に100歳近い高齢者を対象とした研究で、身体的・精神的疲労の軽減が示唆されました。

末梢神経への関与

糖尿病性末梢神経症・化学療法誘発性末梢神経症に対する研究で、神経機能・疼痛スコアの改善が一部報告されていますが、化学療法関連では症状悪化の報告もあり評価は分かれています。

L-カルニチンとの違い

  • L-カルニチン: ミトコンドリアへの脂肪酸輸送が主。運動パフォーマンス・代謝目的
  • ALCAR(アセチルL-カルニチン): 脳移行性が高く、認知機能・神経系目的
  • プロピオニルL-カルニチン: 心血管系・末梢循環目的

注意事項

  • てんかんの方は発作頻度増加の報告があり避けることが推奨されます
  • 甲状腺機能低下症の方は甲状腺ホルモンの作用を妨げる可能性があります
  • 高用量で魚臭症(体臭・口臭)が生じることがあります
  • 覚醒作用があるため夕方以降の摂取は避けてください
  • 妊娠中・授乳中の安全性は十分確認されていません

本ページの情報は一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的アドバイスではありません。持病のある方・服薬中の方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

Recommended Intake

推奨摂取量

上限3g/dayを超えると消化器症状・魚臭症の報告
出典研究では1日500-2000mgが一般的

Interactions

相互作用

相手種別内容
ワーファリン等の抗凝固薬 注意 凝固機能への影響が一部症例報告されている
甲状腺ホルモン薬 注意 ALCARが甲状腺ホルモンの末梢作用を妨げる可能性
L-カルニチン 相乗 同じカルニチン系で併用される製品もある。ALCARは脳移行性が高い

Food Sources

主な食品源

  • 赤身肉(牛・羊)
  • 鶏肉
  • 乳製品

Precautions

注意事項

一般的な注意

  • 甲状腺機能低下症の方は甲状腺ホルモンの作用を妨げる可能性
  • 発作性疾患(てんかん)の方は発作頻度増加の報告がある
  • 高用量で魚臭症(体臭・口臭)が生じることがある
  • 抗凝固薬服用中の方は医師相談が推奨される
  • 妊娠中・授乳中の安全性は十分確認されていない

禁忌

  • コントロール不良のてんかん

References

参考ソース