ハーブ

カモミール

Chamomile / Matricaria chamomilla / Matricaria recutita

Overall Evidence B RecoveryMeditationCondition

Related Concerns

関連する課題

睡眠の質

寝つき・中途覚醒・朝の疲労感

不安・焦燥

不安感・落ち着きの欠如

消化・腸内

腸内環境・便通

PMS

月経前症候群・周期性の不調

Suggested Benefits

研究で示唆されている作用

  • 睡眠の質のサポート B

    関連研究: 10件

    不眠傾向のある高齢者・産後女性で睡眠スコア改善が報告

  • 不安感の軽減 B

    関連研究: 8件

    全般性不安障害を対象としたRCTで症状スコアの改善が報告

  • 消化機能のサポート B

    関連研究: 12件

    消化不良・腹部不快感への好影響が欧州薬草委員会で承認

  • 月経前症候群(PMS)の軽減 C

    関連研究: 5件

概要

カモミール(ジャーマンカモミール・ローマンカモミール)はキク科の植物で、古代エジプト・ギリシャ時代から薬用ハーブとして用いられてきました。現代ではハーブティーとして世界中で飲まれており、リラックス・睡眠・消化機能へのサポート目的で広く使われています。

主要な活性成分としてアピゲニン(フラボノイド)・ビサボロール・カマズレンなどが含まれ、アピゲニンがGABA受容体に作用することで鎮静作用に寄与すると示唆されています。

研究で示唆されている作用

睡眠の質のサポート

不眠傾向のある高齢者・産後女性を対象とした複数のRCTで、カモミール抽出物の摂取が睡眠の質・入眠潜時・睡眠効率スコアの改善と関連することが報告されています。ハーブティーとしての摂取でも主観的な眠りやすさの改善が示唆されています。

不安感の軽減

全般性不安障害(GAD)を対象としたRCTで、カモミール抽出物(1日1100mg)の8週間摂取がハミルトン不安評価尺度(HAM-A)の有意な改善と関連することが報告されています。

消化機能のサポート

消化不良・腹部不快感・鼓腸への好影響が欧州薬草委員会(ESCOP)で伝統的使用として承認されています。消化管の平滑筋弛緩作用・抗炎症作用が関与すると示唆されています。

月経前症候群(PMS)の軽減

PMSを対象とした小規模RCTで、カモミール抽出物の摂取が症状スコアの改善と関連することが報告されていますが、エビデンスレベルはまだ限定的です。

ジャーマン vs ローマン

  • ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla): 最も流通しており研究も多い。リラックス・消化
  • ローマンカモミール(Chamaemelum nobile): より苦味が強い。アロマセラピーで多用される

アレルギーについて

カモミールはキク科植物のため、ブタクサ・菊・ヨモギなどに重度のアレルギーがある方はアレルギー反応を起こす可能性があります。接触皮膚炎・まれにアナフィラキシーの報告もあるため、初めて摂取する際は少量から試すことが推奨されます。

注意事項

  • キク科アレルギーの方はアレルギー反応のリスクがあります
  • ワーファリン服用中の方はクマリン誘導体の含有により相互作用の可能性があります
  • 鎮静薬との併用は鎮静作用が増強する可能性があります
  • 手術前2週間は摂取を控えることが推奨されます
  • 妊娠中は高用量を避け、医師に相談してください

本ページの情報は一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的アドバイスではありません。持病のある方・服薬中の方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

Recommended Intake

推奨摂取量

上限明確な上限は未設定。食品・ハーブティーとしては長い使用実績あり
出典ハーブティーとして1日1-3杯(乾燥花1.5-3g/杯)。抽出物サプリでは1日200-1100mg

Interactions

相互作用

相手種別内容
ワーファリン等の抗凝固薬 注意 凝固機能への影響・クマリン誘導体の含有が報告されている
鎮静薬(ベンゾジアゼピン等) 注意 鎮静作用の相加の可能性
シクロスポリン 注意 CYP3A4阻害により血中濃度が変動する可能性
ラベンダー・バレリアン 相乗 リラックス・睡眠サポート目的で併用される

Food Sources

主な食品源

  • カモミールティー(ジャーマン/ローマン)
  • 乾燥カモミール花

Precautions

注意事項

一般的な注意

  • キク科アレルギー(ブタクサ・菊等)の方はアレルギー反応の可能性
  • 妊娠中は子宮収縮作用の理論上リスクがあり、高用量は避ける
  • ワーファリン等の抗凝固薬との相互作用の報告がある
  • 鎮静作用があり、手術前2週間は摂取を控えることが推奨される

禁忌

  • キク科植物への重度のアレルギー

References

参考ソース