その他

大豆イソフラボン

Soy Isoflavones / Genistein, Daidzein, Glycitein

Overall Evidence B Condition

Related Concerns

関連する課題

更年期関連

40代以降のホルモン変化による不調

ホルモン

ホルモンバランスの揺らぎ

PMS

月経前症候群・周期性の不調

肌・乾燥

肌の乾燥・バリア機能

Suggested Benefits

研究で示唆されている作用

  • 更年期症状(ホットフラッシュ等)の軽減 B

    関連研究: 25件

    顔面紅潮の頻度・強度の軽減が複数のメタアナリシスで示唆

  • ホルモンバランスへの関与 B

    関連研究: 15件

    エストロゲン様作用が報告されている

  • 月経前症候群(PMS)の軽減 C

    関連研究: 6件

  • 皮膚の弾力・水分保持のサポート C

    関連研究: 8件

    肌の弾力性・しわへの好影響が一部研究で報告

概要

大豆イソフラボンはゲニステイン・ダイゼイン・グリシテインを主成分とするポリフェノールで、化学構造がエストロゲンと類似しているため植物エストロゲン(フィトエストロゲン)に分類されます。大豆・豆腐・納豆など日本人の伝統食に豊富に含まれる成分です。

更年期のホットフラッシュ軽減、ホルモンバランス、骨・皮膚へのサポートが複数のRCTで研究されていますが、エクオール産生能(腸内細菌による変換能力)の個人差により効果が大きく変わることが近年明らかになっています。

研究で示唆されている作用

更年期症状の軽減

コクランレビューを含む複数のメタアナリシスで、大豆イソフラボンの摂取がホットフラッシュの頻度・強度の軽減と関連することが示唆されています。ただし効果量は小〜中程度で、ホルモン補充療法よりは穏やかです。

ホルモンバランスへの関与

エストロゲン受容体(特にERβ)への弱い結合親和性を持ち、体内エストロゲン濃度の低い更年期にはエストロゲン様に、高い閉経前にはエストロゲン拮抗的に働くと示唆されています。

皮膚の弾力・水分保持

閉経後女性を対象とした研究で、肌の弾力性・しわ・水分量への好影響が一部報告されていますが、エビデンスレベルはまだ限定的です。

エクオール産生能の個人差

ダイゼインは腸内細菌によって活性の高い「エクオール」に変換されますが、このエクオール産生能を持つ人は日本人で約50%、欧米人で約30%とされています。産生能がない方は、エクオールを直接サプリとして摂取する選択肢があります。

食品安全委員会の摂取量目安

食品安全委員会は、大豆イソフラボンの1日摂取目安量上限をアグリコン換算で70-75mgと設定しています。このうち、特定保健用食品としてサプリ等で上乗せ摂取できる量は30mgまでとされています。

注意事項

  • 乳がん・子宮体がんの既往・家族歴がある方は医師に相談してください
  • ホルモン療法中の方はエストロゲン受容体を介した相互作用の可能性があります
  • 甲状腺ホルモン薬との同時摂取は吸収を妨げる可能性があり、4時間以上空けてください
  • サプリメント由来で1日30mgを超える摂取は推奨されていません
  • 妊娠中・授乳中の大量摂取は推奨されません

本ページの情報は一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的アドバイスではありません。持病のある方・服薬中の方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

Recommended Intake

推奨摂取量

女性アグリコン換算で1日70-75mg以下(食品+サプリ合計)
上限食品安全委員会はアグリコン換算で1日70-75mg、サプリ由来での上乗せは30mgまでと指摘
出典食品安全委員会(日本)

Interactions

相互作用

相手種別内容
タモキシフェン等のホルモン療法薬 注意 エストロゲン受容体を介した相互作用の可能性
甲状腺ホルモン薬(レボチロキシン) 吸収への影響 同時摂取で吸収を妨げる可能性。4時間以上空ける
ワーファリン 注意 凝固機能への影響が一部報告されている
エクオール 相乗 ダイゼインから腸内細菌によりエクオールに変換され、より強い活性を示す

Food Sources

主な食品源

  • 大豆・豆腐・納豆
  • 豆乳・きな粉
  • 味噌・醤油
  • 油揚げ・厚揚げ

Precautions

注意事項

一般的な注意

  • 食品安全委員会は特定保健用食品としての1日摂取目安量上限をアグリコン換算30mgと設定
  • 乳がん・子宮体がん既往者、家族歴のある方は医師相談必須
  • 妊娠中・授乳中の大量摂取は推奨されない
  • 甲状腺機能低下症の方は吸収阻害の可能性
  • エクオール産生能(個人差大)により効果が大きく変わる

禁忌

  • ホルモン依存性がん(乳がん・子宮体がん等)の既往または治療中

References

参考ソース