ミネラル
鉄
Iron / Fe
Related Concerns
関連する課題
慢性疲労
日中の倦怠感・疲れが抜けない
集中力
集中の持続・午後のパフォーマンス
認知機能
頭のクリアさ・記憶・判断
PMS
月経前症候群・周期性の不調
Suggested Benefits
研究で示唆されている作用
- エネルギー代謝のサポート A
欠乏性貧血および貯蔵鉄低下時の疲労改善が複数研究で示唆
- 認知機能への関与 B
- 月経関連の疲労感への関与 B
概要
鉄は赤血球のヘモグロビンを構成する必須ミネラルで、全身への酸素供給に不可欠です。日本の女性は月経による喪失で欠乏しやすく、男性も運動量が多いと不足することがあります。
貯蔵鉄(フェリチン)の重要性
血液検査のヘモグロビンが正常でも、貯蔵鉄(フェリチン)が低い「潜在性鉄欠乏」状態では疲労感や集中力低下が生じることが報告されています。症状がある場合は医師相談のうえフェリチン検査の検討が推奨されます。
食品からの摂取
ヘム鉄(動物性)は非ヘム鉄(植物性)より吸収率が高く、ビタミンCを同時に摂ると非ヘム鉄の吸収が向上します。
注意事項
- 過剰摂取のリスクがあるため、自己判断の高用量摂取は避けてください
- ヘモクロマトーシス等の鉄過剰症の方は摂取前に医師相談が必須です
- コーヒー・紅茶は食事から1時間以上空けて飲むと鉄吸収への影響を減らせます
本ページの情報は一般的な情報提供を目的とするものであり、医学的アドバイスではありません。持病のある方・服薬中の方は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
Recommended Intake
推奨摂取量
| 男性 | 7.5 mg/day |
|---|---|
| 女性 | 10.5 mg/day(月経あり) |
| 上限 | 男性50mg・女性40mg/day(耐容上限量) |
| 出典 | 日本人の食事摂取基準(2020年版) 厚生労働省 |
Interactions
相互作用
| 相手 | 種別 | 内容 |
|---|---|---|
| ビタミンC | 相乗 | 非ヘム鉄の吸収を高める |
| カルシウム | 吸収への影響 | 吸収競合。時間をずらす |
| カフェイン(コーヒー・紅茶) | 吸収への影響 | 非ヘム鉄の吸収を妨げる。食事から1時間以上空ける |
| タンニン | 吸収への影響 | 吸収阻害 |
| 甲状腺ホルモン製剤 | 注意 | 吸収低下のため服薬から4時間以上空ける |
Food Sources
主な食品源
- レバー
- 赤身肉(牛・馬)
- かつお・まぐろ
- あさり・しじみ
- 小松菜・ほうれん草
- ひじき・大豆
Precautions
注意事項
一般的な注意
- 過剰摂取で便秘・胃不快感・鉄過剰症のリスク
- 貯蔵鉄(フェリチン)検査を併用した適切な判断が推奨される
- ヘム鉄(動物性)は非ヘム鉄(植物性)より吸収率が高い
禁忌
- ヘモクロマトーシス
- 鉄過剰症
Related Research
関連する学術研究
- Evidence B RCT 2012低フェリチン非貧血月経女性の疲労に対する鉄補給効果(ランダム化比較試験)
フェリチン低値の非貧血女性に鉄剤(硫酸鉄80mg/日)を12週間投与した結果、プラセボ群と比較して疲労スコアが有意に改善した。特にフェリチン値が低い(15ng/mL未満)群での効果が顕著だった。
- Evidence B RCT 2011血清フェリチン低値を示す非貧血の閉経前女性における疲労に対する静注鉄剤治療
ヘモグロビンが正常でフェリチン低値を示す非貧血の閉経前女性90名を対象に、静注鉄剤(カルボキシマルトース鉄)を投与した結果、プラセボと比較して疲労スコアが有意に改善した。非貧血性鉄欠乏と慢性疲労の関連を臨床的に示した代表的試験。
References