高齢者のレジスタンストレーニング中におけるクレアチン補給の効果(メタ分析)
Creatine supplementation during resistance training in older adults: a meta-analysis
Summary
要約
高齢者のレジスタンストレーニング中のクレアチン補給を検証した7件のRCT(計405名)を統合したメタ分析で、除脂肪体重の増加(+1.37kg)、胸筋力(+2.47kg)、脚筋力(+7.41kg)がプラセボより有意に大きかった。サルコペニア対策としてのクレアチンの意義を示した代表的分析。
Study Attributes
研究属性
| 研究タイプ | メタアナリシス |
|---|---|
| サンプルサイズ | 405名 |
| 期間 | 試験ごとに異なる(7-52週間) |
| 対象集団 | 50歳以上の高齢者(男女) |
| 発表年 | 2014 |
| DOI | 10.1249/MSS.0000000000000220 |
| リンク | https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24276305/ |
Key Findings
主要知見
- 除脂肪体重が有意に増加(+1.37kg vs プラセボ)
- 胸部プレス1RMが有意に向上
- 下肢プレス1RMが有意に向上
- トレーニング併用が前提条件
- 重篤な有害事象の増加なし
Limitations
研究の限界
- トレーニング併用が前提のため単独効果は不明
- 対象試験間で用量・期間が不均一
- 虚弱高齢者・ADL低下者での追加検証が必要
研究の位置付け
クレアチンをアスリートのサプリメントから「高齢者の筋力・筋量維持の栄養戦略」へと位置付けを広げる上で大きな役割を果たしたメタ分析。サルコペニア・フレイル予防領域でクレアチンが注目される流れの起点となり、高齢者レジスタンストレーニング指導の参考資料としてよく引用されます。
再現性・後続研究
Devries & Phillipsのメタ分析以降、より大規模なRCT・長期試験が実施され、骨密度・日常活動機能・認知機能への波及効果を検討する研究も増えています。50代以降の男女でのクレアチンの安全性プロファイルも繰り返し確認されており、スポーツ栄養の枠を超えた活用が進んでいます。