高齢者のレジスタンストレーニング中におけるクレアチン補給の効果(メタ分析)
Creatine supplementation during resistance training in older adults: a meta-analysis
Summary
要約
高齢者357人を対象に、レジスタンストレーニングにクレアチンを加えた場合とトレーニング単独を比較したメタ分析。全体重(p=0.004)と除脂肪体重(p<0.0001)が増え、体脂肪量には差がなかった。チェストプレス(p=0.004)とレッグプレス1RM(p=0.02)、30秒椅子立ち上がりテスト(p=0.03)でも上回ったが、膝伸展・アームカールの1RM、等速性・等尺性膝伸展ピークトルクには差がない。
Study Attributes
研究属性
| 研究タイプ | メタアナリシス |
|---|---|
| サンプルサイズ | 357名 |
| 期間 | 試験ごとに異なる(組み入れ基準は6週間超、平均12.6±4.9週間) |
| 対象集団 | 高齢者(クレアチン群 平均63.6±5.9歳/プラセボ群 平均64.2±5.4歳) |
| 発表年 | 2014 |
| DOI | 10.1249/MSS.0000000000000220 |
| リンク | https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24576864/ |
Key Findings
主要知見
- 全体重(p=0.004)と除脂肪体重(p<0.0001)が、トレーニング単独より増加
- 体脂肪量には差がない
- チェストプレス1RM(p=0.004)とレッグプレス1RM(p=0.02)で上回る
- 一方、膝伸展・アームカールの1RM、等速性・等尺性の膝伸展ピークトルクには差がない
- 30秒椅子立ち上がりテストでも上回る(p=0.03)
- トレーニング併用が前提で、クレアチン単独の効果を見たものではない
Limitations
研究の限界
- 著者ら自身が、組み入れられた試験数が限られており追加の研究が必要だと述べている
- 対象試験間で用量・期間が不均一
- 虚弱高齢者・ADL低下者での追加検証が必要
研究の位置付け
クレアチンをアスリートのサプリメントから「高齢者の筋力・筋量維持の栄養戦略」へと位置付けを広げる上で大きな役割を果たしたメタ分析。サルコペニア・フレイル予防領域でクレアチンが注目される流れの起点となり、高齢者レジスタンストレーニング指導の参考資料としてよく引用されます。
再現性・後続研究
Devries & Phillipsのメタ分析以降、より大規模なRCT・長期試験が実施され、骨密度・日常活動機能・認知機能への波及効果を検討する研究も増えています。50代以降の男女でのクレアチンの安全性プロファイルも繰り返し確認されており、スポーツ栄養の枠を超えた活用が進んでいます。