Evidence B 系統的レビュー 1999

月経前症候群(PMS)治療におけるビタミンB6の有効性(システマティックレビュー)

Efficacy of vitamin B-6 in the treatment of premenstrual syndrome: systematic review

Wyatt KM / Dimmock PW / Jones PW / Shaughn O'Brien PM — BMJ

Summary

要約

9件のRCT(940名)を統合した結果、1日100mgまでのビタミンB6はプラセボと比較してPMSの全体症状を有意に改善した。特に抑うつ気分の改善で効果が認められた。

Study Attributes

研究属性

研究タイプ系統的レビュー
サンプルサイズ940名
期間各RCTの範囲(1〜数周期)
対象集団月経前症候群(PMS)を有する女性
発表年1999
DOI10.1136/bmj.318.7195.1375
リンクhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10334745/

Key Findings

主要知見

  • PMS全体症状のオッズ比 2.12(ビタミンB6がプラセボより有意に優位)
  • 抑うつ症状のオッズ比 1.69(有意な改善)
  • 100mg/日以下の用量で効果が確認された
  • 個々の試験の質にばらつきがあるものの全体傾向は一貫

Limitations

研究の限界

  • 含まれたRCTの質が「低〜中」
  • PMS症状の評価基準が試験間で統一されていない
  • 最適用量の特定には不十分
  • 高用量(200mg/日以上)では末梢神経障害のリスクがあり上限注意

研究の位置付け

ビタミンB6のPMS改善効果を体系的に評価した代表的なシステマティックレビューです。BMJ(British Medical Journal)に掲載されたことで、ビタミンB6がPMS対策の選択肢として医療者にも認知されるきっかけとなりました。英国NHSのPMSガイダンスでも参照文献として引用されています。

安全性への留意

ビタミンB6は水溶性ビタミンですが、高用量(200mg/日以上)の長期摂取では末梢神経障害のリスクが報告されています。本レビューでは100mg/日以下で効果が認められており、この範囲内での使用が推奨されます。日本の食事摂取基準の上限量は成人女性で45mg/日とされているため、サプリメントでの摂取時には用量に注意が必要です。